作品アルバム


近作

許可なく使用することはご遠慮ください。(ご利用されたい方は、ご連絡ください。)

「どんな時も あなたは 愛されています」

 

難病により長期療養を余儀なくされている、入院中の清澄の母に贈った作品。

 

紙は、白ベースですが、部分的にかすかなピンク色のぼかしが入った紙を使用。

 

額装には、祖母(母の母親)が母に譲った、青色の着物を取り合わせました。

 

新型コロナウイルス感染症流行に伴い面会が困難なため、院内でお世話いただいている方に病室に設置していただきました。

 

送られてきた写真には、この作品と一緒に写る、満面の笑みの母がいました。

 


「推進力」

 

 

ものごとを実現させるため前へおし進める力。

 

推進力を得て、力強く成功へ向かって行きましょう。


「大和魂」

 

 

「大和」は日本国の古称。

 

「大和」に「魂」を組み合わせ、日本人の心を表した言葉として存在することに嬉しさを感じます。


「恥をすて人に物とひ習ふべし是ぞ上手の基(もとい)なりける」(千利休)

 

誰しもが、無知の恥じらいは持ち合わせていることと思います。

 

未熟な己を認めつつ、恥じらい以上の楽しみをもって学びを深めていきたいものです。


「One Team !」

(2019ユーキャン新語・流行語大賞)

 

依頼を受け、揮毫した作品。制作したのは2020年に入ってすぐの頃。

 

勢い、流れ、力強さなどを意識し、軽すぎない線での表現を試みました。横長の画面ですが、文字数を体裁よくおさめるのに苦労しました。


「苦しんだ時間は、あなたの真実のかがやきを強めていく」

 

 

この一文を読んだ時、胸をうたれました。

 

制作のきっかけは、感動が根底にありましたが、書道の作品は〈読みやすさ〉を極端に重視してしまうと、<俗(ぞく)>になりがちです。

 

いつも課題となるのが、この〈読みやすさ〉と〈芸術性〉のバランス。

 

ねらいや、書く文字、文章にもよりますが、どちらの要素も大事と思い、「変化」と「統一」を心がけながら制作しました。


「花を開かせる」

 

「花が開く」ではなく、

「花を開かせる」

 

誰もが、咲かせる<つぼみ>を持っています。

流れに任せて、いつか<つぼみ>が開くのを

待つのではなく、

 

自ら主体的に、意識して、行動して

花を咲かせる。

 

数や大小の違いはあっても受け身でじっとしていては、

<つぼみ>は開きたくても、

開けないかもしれません。

 

自分の花を、

健やかに、活き活きと

咲かせてあげましょう。


「チーム上々」

 

とあるグループの、チーム名の揮毫依頼を受けての制作。

 

丸い円に文字を書き入れるには、配置、線の角度・太さなど、繊細な調整が必要になります。

 

文字をデザイン的に造形し、存在感があり、力強く印象的で、できる限り分かりやすくと念じながら制作してみました。

 

 

 


 山本寛斎氏が手がけた、熊本県山鹿市「山鹿灯籠踊り」新作浴衣の筆文字の揮毫。

 

  

世界的デザイナー山本寛斎氏がアドバイザーとして携わる、熊本県山鹿市「山鹿灯籠まつり」の浴衣デザインの筆文字に、清澄正命が関わらせていただきました。

 

山鹿市には、景行天皇の御巡幸を起源とする山鹿灯籠という伝統文化がはぐくまれ、頭上に紙製の金灯籠(かなとうろう)を載せた女性が、たおやかに舞い踊る「山鹿灯籠踊り」が伝わっています。

 

ゆったりとした「よへほ節」の調べで踊られる「山鹿灯籠踊り」は、優美かつ叙情的な踊りで、まさに日本人の琴線に触れる気がします。なかでも「上下組踊り」は格調高く、踊りというより、個人的にはむしろ「舞い」と言っていいと思わせるほど。

 

山本寛斎氏は、この山鹿灯籠踊りの浴衣制作に際し、「踊り手の世界観を最大に昇華させること」「世界に通用するデザインであること」など壮大なテーマを掲げ、本作で見事に実現されました。

 

浴衣の茜色から撫子色へのグラデーション、赤の色の意味合い、筆文字の書体の選択、帯や帯紐の織文様、帯留めのデザインなど、山鹿の歴史・伝統・美しさを熟知し、全てを見事に結実させた作品となっています。

 

 

1枚目写真、

向かって右から山本寛斎氏、山鹿灯籠踊り保存会の御三方、山鹿市長。

 

2枚目写真、

浴衣の前面の筆文字は、右肩、両袖、裾と配置されています。

 

3枚目写真、

後ろ身頃右裾に、「Kansai Yamamoto」のサインが入っています。

 

 

写真提供:山本寛斎事務所

協力:熊本県山鹿市、山鹿灯籠踊り保存会

 

 

 

 

 


「まあるい心」

 

「何ごとも 変はりのみゆく 世の中に おなじ影にて 澄める月かな」(西行)

 

読み手の立場により、様々な受けとめや示唆を与える西行のこの和歌が気に入っています。

「夜空の深い闇」を群青の料紙に、「澄んで煌々と光輝く月」を光沢ある丸い金の料紙になぞらえ、“まあるい心”として一つの作品にまとめてみました。


まあるい心(部分)


衣装制作:山本寛斎氏

衣装文字揮毫:清澄正命

写真上段/シャツワンピース

写真下段/コート

 

日本元気プロジェクト2017スーパーエネルギー!!

Produced by KANSAI YAMAMOTOにて着用

会場:六本木ヒルズアリーナ

開催日:2017年6月10日(土)

http://www.kansai-inc.co.jp/ngp2017/

 

衣装着用:秋元梢、伊勢谷友介、Amanda Brown(敬称略)

 

写真提供:山本寛斎事務所


モンシェール Mon cher & 山本寛斎氏による

堂島❝匠❞シリーズ〈堂島ロール〉〈堂島カステラ〉製品

 

包装・掛紙・パッケージデザイン:山本寛斎氏

風呂敷:京都・永楽屋製

風呂敷筆文字揮毫:清澄正命

 

 

期間限定販売(2017年4月1日~5月31日)

販売店舗:伊勢丹新宿本店、日本橋三越店、銀座三越店

 

 

 


堂島❝匠❞シリーズ〈堂島ロール〉〈堂島カステラ〉

「風呂敷」筆文字

 

ちめいのゆらいを さかのぼるとだどりつくのは

千四百年ものむかし

しょうとくたいしが しまにみどうをたて

ふねからよくみえたことから

いつしかどうじまとよばれるように

なったといわれています

このどうじまに かいまみえるれきしにひび

しげきをうけながら

あたらしいおかしを うみだしています


 「変革と挑戦」

 

とある広告代理店さんから依頼された文字。

制作当時の自分を、まさに後押ししてくれるようなこのことばが気に入り、私的にも制作してみたのがこの作。一文字目で墨をつけた後は墨継ぎをせず、最後まで一筆で書ききりました。

 


 「枝しげみ 下に紅葉づる 萩の花 秋知りそめし 人や恋しき」(馬内侍)

 

扇型は方形より、運筆時に行(ぎょう)や間(ま)を意識します。行や間の意識に加え、扇の造形からも、和の要素が色濃くなり、個人的に好きなモチーフです。

 

 


 「笑顔がうれしい」

 

読みやすいよう、文字を崩しすぎないよう心がけました。10数cm四方の小品です。


 「千代の秋 すむべき空の 月もなほ こよひの影や ためしなるらん」(建礼門院右京大夫)

 

となり合う行と行の響き、さらに5行それぞれの関係性は、紙面に一体感が出るよう心を配りました。

 


 「まあるいこころ」

 

金色の色紙の中央をくりぬかれた色紙でしたので、円をイメージすることばを書き入れてみました。


「雲の上にかかる月日の光見る身のちぎりさへうれしとぞ思ふ/はやにほへ心をわけてよもすがら月をみるにも花をしぞおもふ/見るままに雲ははれゆく月かげも心にかかる人ゆゑになほ」(建礼門院右京大夫)

 

 「ながめつゝ 思ふもさびし 久方の 月の都の 明け方の空」(源実朝)